ロンドン 徒然子連れ

イギリス ロンドン 駐在員の夫と私、2人の子どもと共に過ごした2年半の備忘録です。

イギリス住宅事情 あれこれ①

海外に住む=新しくて庭付きの広い一軒家!

と密かな私の期待は、最初の物件内覧で打ち砕かれた(笑)。

 

 まず、私たちが居を構えた西ロンドン周辺には、新築の家はなかった(多分)。先に調べればわかることだが、イギリスは古い家を修繕し改装して住み続けるのが当たり前。1つ1つの建物は大きいのだが、それを縦に分けて2階建てあるいは3階建ての数件の住居とするのがセミデタッチドハウス(日本だとテラスハウス)、横に分けてアパートやマンションのような住居とするのがフラット。

 なので、「このお家、大きい!」と思っても多くは一軒家ではない。

 

 さらに、「こんなに必要?」と思う数のお風呂&シャワーがあったり、リビングとダイニングとキッチンがドアで全て仕切られていたり、ドアノブが子どもの手が届かないほど高い位置にあったり(昔のイギリス風なのだとか)、トイレの通常の便器の隣にビデ専用便器(使用方法は不明)があったり、、、物件によって本当にいろいろ。

 立地や間取りが気に入って内覧すると、ちょっと古くて暗い感じだったり、家の感じは良いけれど、このドアノブは子どもが届かないなとか、家探しは楽しいが何件も見ていると訳がわからなくなってしまった。

 イギリスで出会った友人は、ご主人が先に赴任され、家探しもご主人に任せた結果、素敵な家なのだがただ1点、「冷蔵庫がすごく小さいの。見てこれ、一人暮らしみたいでしょ?」と嘆いていた。

 家探しは初めに条件を確認しておかないといけない、と学んだ。

 

 我が家が借りたのは3階建のセミデタッチドハウス。日本の家よりはやや広め。芝生の庭があり、夏はBBQを楽しんだ。

 面白いことに、夏はあちこちの庭から煙がもくもく。私たちが住んでいた日本だったら、近所の人から嫌な目で見られるかもしれないが、こちらは何も気にすることはなく、本当に気が楽だった。

 

 しかしここは借家。気をつけなければいけないのは、庭の手入れも借り主がきちんとしなければいけない。物件によっては、ガーデナーが定期的に手入れに入る条件付きの所もあるらしい。我が家はガーデナーはついておらず、芝生は定期的に刈っていたが、玄関前の草のお手入れをサボりすぎて茂みにしてしまい、、、退去時にガーデナー料金を請求されてしまったのだった。

 

 とはいえ、さすがイギリス。赤茶色のレンガの家々、チューダー式住宅、コッツウォルズのような蜂蜜色レンガの家、大きな街路樹と広い芝生の公園など、日本とは違う景色はただ歩いていても楽しかった(犬の糞には要注意)。