ロンドン 徒然子連れ

イギリス ロンドン 駐在員の夫と私、2人の子どもと共に過ごした2年半の備忘録です。

渡英後の子どもの英語 ①

 夫の赴任が決まり、渡英することを伝えると「子どもが英語できるようになるね!いいなぁ!」と何度言われたことか。実は私も、そんな感じかなぁ、とふんわり思っていた。

 今なら、絶対にそんなことは思わないけれど。

 

 さて、英語超ビギナーの母と同じく全くの初心者の子ども達が、渡英後どうなったのか?子どものことを中心に回想してみよう。

 

・上の子の場合(渡英時:小学1年)

《0〜1ヶ月》

  アルファベットの読み書きと、簡単な単語(helloや thank youくらい)のみを覚えただけの状態で現地校へ編入

 クラスに日本人のお友達が数名おり、何かと助けてもらいながらの学校生活がスタート。

ESL(英語ができない子向けの取り出し授業)も始まる。

 積極的な性格もあってか、1,2週間経つ頃、「友達がこう言っていた」と真似をして、"Can I have water?""Can I go to the toilet?"など、学校生活で必要なセンテンスを覚えて話し始める。読み書きはまだまだ。

 

《3ヶ月》

 先生や友達の言っている簡単なことがわかる。ニュアンスを理解し始める。

 取り出し授業が楽しくなってきた様子。フォニックスやライティングが向上し始める。

 算数(Maths)はなんとなく感覚で問題が解けるようで、長い文章問題以外は授業がわかり始める。

 この頃、日本人のお友達との間にちょっとしたトラブルがあり(備忘録 トラブル編)、本人は益々英語を早く身につけようと考えたようだった。

 

《6ヶ月》

 先生の言っていることは、ざっくりではあるがほぼ理解できると言い始める。日本人のお友達からのヘルプも不要となり、英語でクラスメイトと楽しく話していた。

 year2の終わりのフォニックススクリーニングは満点を獲得。ESLも卒業。

 

《12ヶ月以降》

 学校において、英語で困ることは無さそう。スピーキングも向上し、クリスマスショーやクラスの発表会では、演技やセリフのある役をもらったりしていた。

 何の発表会だったか忘れてしまったが、上の子の英語のナレーションを、クラスメイトのお母さん(外国人)に「発音が良いわね」と褒めていただいて嬉しかった思い出がある。

 ただし、スピーキングのレベルは同い年のネイティブの子には劣っていたらしい。担任の先生との面談で、「スピーキングはもう少しで追いつく感じね」と言われた。これについては、おそらく学校に日本人のお友達が多いことが影響していたと思う。休み時間はほぼ日本語で過ごせてしまうので、日本語がなくなることはないが、英語の伸長の点では遅いのかもしれない。

 我が家の場合は、帰国後のことを思い返してみても、結果それはそれで良かったかな、と思う。

 

 

 在英中、自宅では週1回(40分くらい)英語のtutor(家庭教師)を頼んでいた。先生は当然現地の方。日本語が話せない方が多いが日本人に慣れている人が多い(土地柄)。

 初めの数ヶ月は会話やコミュニケーションを中心に、慣れてくるとテキストを使用し、最後は英検対策をお願いしていた。

 渡英当初、周りのお友達がtutorを頼んでいると聞き、我が家もさっそく始めたのだが、何かすごく役に立ったかというと、、、実のところわからない。もう少し学年が進んでからの渡英の場合は必要だと思うが、そんなに焦らずとも良かったのかもしれない。我が家の場合は先生がすごく良い人で、英語のレッスンそのものより、子どもたちの心のケアなどもしてくれていて、その点は本当に助かった。

 

 

続く