ロンドン 徒然子連れ

イギリス ロンドン 駐在員の夫と私、2人の子どもと共に過ごした2年半の備忘録です。

帰国後の子どもの英語①

 本帰国した後の、子どもの英語をどうするか。これは、子どもの年齢や性格、在英期間、また住んでいる地域などによって、いろいろな選択肢があり、本当に悩ましい。

 経済的に余裕があれば、日本にあるブリティッシュスクールやインターナショナルスクールに転入するのが、英語をキープすることに関しては一番手っ取り早いのだろうが、我が家にそんな財力はなし。海外志向もない。加えて上の子は、もといた小学校に戻りたいと希望している。

 なので、公立小学校に通う=英語と離れる環境になる。

 

 中学受験を考えているご家庭に御用達の帰国子女アカデミーを筆頭に、早稲田アカデミーの国際クラス(帰国生クラス)、イギリスにもあったJOBAなどの存在を当時は知らず、、、また、帰国当初は中学受験など考えていなかったため、上の子は帰国子女財団が運営しているJOES(英語保持教室)に通うことにした。

 

 一般的に、幼稚園や小学校低学年で帰国した場合、英語の定着は難しいらしい。まあそれはそうだな、ということで、下の子は自然の流れに身を任せよう、と思っていたが、、。

 渡英前にお世話になった英会話教室へ体験レッスンに行ったところ、楽しそうにお喋りしていて、周りの人から「すごいねー」なんて言われてまんざらでもない様子の下の子。

 そうか、英語で話したいんだな、ということで、とりあえず週一回英会話教室に通うことになった。英会話教室の帰国コースは、グループレッスンではないのでお値段もお高め。なかなか厳しいが、英語保持教室は小学2年からなので、その間のつなぎに、と考えることにした。

 

 

 せっかく身につけた英語。とはいえ、我が家の場合は渡英期間も長くはないし、日本人が多い学校にいたので、英語力も大したものではないのかもしれない。

 できることなら忘れないでほしいと思うのは親の欲だろうか。「子どもの英語保持は、母親の熱心さにかかっているんだって」と、明らかに講演会での講師の言葉を曲解した夫に言われた時は、「もういいじゃん!ここ、日本だよ?!」と言いたくなったが、とりあえず協力はしますよ、と覚悟を決めた。

 

 上の子は、初めはハッキリ言ってやる気なし。「せっかく日本に帰ってきて、懐かしい友達がいる学校で、100%わかる言葉で勉強できて嬉しいのに、また英語?」と言う。いやもう、本当にその通りだ。

 私は、イギリスで子どもが補習校に通っていた時、永住のお子さんが「もう日本語いらないのに、行きたくない」と補習校に行きたがらないという悩みをお母さんから聞いたことを思い出した。子どもにしてみれば、必要ないことはやりたくないのは当然だ。

 「せっかく英語ができるのに、忘れたらもったいないよ」と褒めたり励ましたりしながら、保持教室へ。

 行ってしまえばクラスにお友達もでき、楽しんで通っていた。周囲の流れに身を任せて、英検も2級を取得。その後1年以上経ってから、準1級も取得した。

 

 

続く