ロンドン 徒然子連れ

イギリス ロンドン 駐在員の夫と私、2人の子どもと共に過ごした2年半の備忘録です。

イギリス住宅事情 あれこれ②

 物件探しで、日本の住宅の常識との違いに驚いたことを回想してみよう。

 

・キッチンに洗濯機

 水回りはまとめておこう、というアイデアなのだろうか?見て回ったほとんどの物件が、洗濯機(ドラム式)がキッチンにあった。我が家はどデカい食洗機の隣に同じサイズのドラム式洗濯機。日本で使っていた10kgの洗濯機より断然小さめ。ちなみにイギリスの洗濯機、とにかく時間がかかる。試しに標準コースみたいなので洗濯したら、1時間以上かかった!!以来、スピードコース(それでも約1時間)を使用。

 また、イギリスの洗濯機は、お湯で洗える設定。衣類が傷むんじゃないかな、と私は30℃にしていた。スニーカーも洗濯機で洗う、という噂は嘘か誠か…。

 ちなみに洗剤と柔軟剤は、どれも匂いがキツイので、これ!というのを探すのに一苦労。そのうち鼻が慣れてしまい、日本に帰国したら自分たちの衣服の外国臭にまたビックリした。

 洗剤、柔軟剤と一緒に入れるのが、"アンチカルキ剤"、その名も"Calgon"(は商品名)。水が硬水のヨーロッパでは当たり前らしい。これを入れないと、排水が石灰で詰まるとか、洗濯物が酷く色褪せるとか、いろいろ聞くのでちゃんと入れよう。ちなみに、何回も忘れたけれど、酷いことになったためしはない…。カルゴンはタブレットと液体があり、タブレットは水の設定だと時々溶け残り、液体は「白い服に色つかないかな?」と心配になる青色!私のおすすめは、Sainsbury'sのプライベートブランドの液体タイプ。色は薄い緑。

 洗濯機の洗剤投入口は、洗剤、カルゴン、柔軟剤に分かれていたような気がする。

 

 

・すごく大きい食洗機

 唯一と言っては失礼ながら、食洗機は日本のものより大きく、鍋まで一気に入れられて、私としては日本に持ち帰りたいくらいだった。無理だけど。

 食洗機自体は素晴らしいのだが、イギリスは硬水のため、食洗機用の塩を入れたり、洗剤のほかにリンスを入れたり、いろいろ必要で初めは戸惑ってしまったが、全てスーパーで買える。私の友人は、食洗機で洗うとグラスが白くなるから使わない、と言っていて、実は普通の食洗機用洗剤しか入れていなかったから、と判明。食洗機用洗剤も、リンス不要のものがあったり、私はよくスーパーで睨めっこしていた。懐かしい。

 

 

・標準装備のオーブン

 日本のキッチンは、ガス(IH)コンロの下に魚焼きグリルがお決まりだが、イギリスはガスコンロの下は大きめのオーブンが標準装備。もしくはオーブンと電子レンジが縦に繋がっているタイプが横にある(これはモダンなキッチン)。

 日本で私たちが日々電子レンジを多用するように、イギリスではオーブン調理が充実していて、スーパーでも「オーブンに入れて焼くだけ」の食品がたくさん揃っている。

 イギリスで、電子レンジでチン♪するだけのものは、当たり外れの振れ幅が半端ないのだが、オーブンで焼くだけのものは、意外と美味しい。ピザやポテトはもちろん、チキンやシーフード、オーブンに入れて15分で一品完成!これは便利。

 あ、もちろん、クッキーやケーキ、パンも本格化に焼けますとも。焼いたことないけど。

 

 

・コントのようなトースター

 トーストが毎回元気に飛び出してくるトースター。は、我が家だけとして、イギリスのトースターは縦にパンを入れてガチャン、が標準。横向きタイプの方は周りでお見かけしたことはない。従って、餅をトースターで焼いていた我々はどうしたか…オーブンにクッキングシートですぐに解決!しかも簡単で一度にたくさん焼けて一石二鳥!

 

 

・おばあちゃんの家?の電子レンジ

 イギリスの我が家の電子レンジ、まだターンテーブル式だった!見て回った家の2,3軒が同じだった!!電子レンジにこだわりのない国なんだな。

 

 

・水回りは硬水との闘い

 ステンレス製のシンクや、バスルームのガラスは、放って置くとすぐに"ライムスケール(白いウロコ)"が発生。洗濯機、食洗機、それぞれに硬水対策の洗剤があるように、シンクやバスルームにも硬水対策用の洗剤があるので、定期的にそれでお掃除が必要。

 知り合いのイギリスマダムから聞いたお勧め洗剤は"VIAKAL"。スプレーして少しおき、あとは磨いて流すだけでピカピカに。シャワーの出が悪くなってきた時も、シャワーヘッドにスプレーしてラップを巻き少しおいてよく流すだけで随分と改善された。ただし、酢の匂いがキツいので、苦手な人は要注意。

 

 ほかに、意外と忘れがちなのがケトルのライムスケール。掃除が面倒だから、ケトルには買ってきたミネラルウォーターしか使わない、という友人もいて、なるほどと思ったが、我が家はとにかく水分をよく摂るので、ブリタのジャグを使用していた。ブリタ自体悪くない。が

カートリッジを交換するのが遅いのだろう(ケチっていたから)、気付けばケトルにライムスケールが。これはスーパーに売っているSoda(多分クエン酸)を少し入れてお湯を沸かす、を何度か繰り返すとピカピカに。

 

 家を借りる時に、日系の不動産屋さんから忠告を受けたのが「ライムスケールをあまくみるな!」ということ。あまりに酷いと退去時に追加料金を取られるとか…真相はわからないが、ライムスケールとの闘いは続いた。