ロンドン 徒然子連れ

イギリス ロンドン 駐在員の夫と私、2人の子どもと共に過ごした2年半の備忘録です。

帰国したら気をつけたい5つのこと

 本帰国するとすぐに日本での忙しい生活が始まる。夏休みや冬休み中など、まとまった休みに最後に家族で旅行に行き、帰国後はしばらく生活を整えて…なんて羨ましいご家族もいるだろうが、我が家はそうではなかった。

 年度始めに本帰国した我が家。夫はすぐ会社へ、私はスーツケースの中身と格闘しながら区役所→子どもの学校→生活に必要な物の買い出しと手続き、そして飛行機便を待ちつつ家の片付けに追われた。

 子どもはすぐに学校がスタート。

 

 帰国後の生活で子どもたち、そして私が気をつけたことをまとめてみよう。

 

①「ではの神」になるなかれ

 在英時、友人から言われたこと。「イギリスでは〜」「英語では〜」と言ってばかりの人のことだそう。悪気はなかったとしても、周囲から見ればたしかに感じが悪いかも…。

 これは親子で気をつけなくてはいけない。

 

②とはいえ必要以上に秘密にしない

 矛盾するようだが、我が家の子たちには、もし友達に「海外から来たの?」「英語話せるの?」と聞かれたら、それは正直に答えるようにアドバイスしていた。自慢でも謙遜でもなく、事実なのだから恥じることはない。

 

③わからない日本語は素直に聞こう

 これ、1番大事なのではないだろうか。子どもの性格にもよるだろうが、できない・知らないことが恥ずかしいと思うと、つい強がって「イギリスでは〜だった」「英語の学校では〜した」と、先の「ではの神」になってしまい、周りには自慢と受け取られ…と良くないことになると思う。

 とにかく、わからない日本語や知らなかった習慣などは、素直に友達や先生に聞くようにアドバイスした。

 幸いにも、良い先生や友達に恵まれたため、わからないことは周りにフォローしてもらえていたようだ。

 

④担任の先生とのコミュニケーション

 こちらはわたしが心がけたこと。上の子は元いた学校に戻ったので、友達も顔なじみ、知っている先生もいて、特に心配はなかった。

 一方、下の子は初めての学校、知らないお友達ばかりのため、手続きのため行った日も、緊張でシクシクしてしまう始末。それを見ていた校長先生が、「お母さん、初日は一緒に教室まで登校してください」。

 いよいよ初日、元気に飛び出して行った上の子のに続いて、下の子はしょんぼりと登校。玄関で校長先生が待っていてくれて、私も一緒に3人で教室へ。教室前で担任の先生にバトンタッチして、下の子は緊張でカチコチのまま教室へ。教室の外から見送り、校長先生に挨拶をして私は帰宅した。

 初日の夕方、担任の先生が電話で今日の様子を教えてくれた。また、日本語でのコミュニケーションには不自由ないと伝えてはいたが、校長先生の取り計らいで、念のためサポートの先生が数日ついてくださることも聞いた。

 今思えば、下の子は本当にラッキーで、この担任の先生は度々連絡をくれ、「今日はこの言葉がわからない様子でした」とか「今日の授業でこういうことをしたのですが、◯◯さんは初めてのようでちょっと苦戦していました」など、積極的にコミュニケーションを取ってくれたので、本当にありがたかった。

 おかげで下の子も、あっという間に学校大好き♡になったのだった。

 私もできる限り学校行事のお手伝いに参加するようにした。(この熱意は1年で燃え尽きたが…)

 

⑤公共の場での視線

 悲しいかな、日本は子どもにあまり寛容ではないと感じるのは私だけだろうか?バスや電車で小さい子が泣けば、周囲からは冷たい視線。席を譲ってくれる人も少ない気がする。

 イギリスで、周囲の寛容な雰囲気に甘やかされて過ごしてしまった私たち。言い方を変えれば、すっかりお行儀が悪くなって帰国した私たち。最初の数ヶ月は、少々緊張しながらお出かけした。

 具体的に気をつけたことを覚えている範囲で書き出すと…

・公共の場で、カーペットフロアだからといって座り込まない

・近距離のバスや電車の中で、むやみに飲食しない

・小学生は席は譲ってもらえないのが当たり前、むしろ譲るべき側だと思うこと

・周りの人にむやみに話しかけない

 

 今思えば、全部当たり前なのだが。私がピリピリし過ぎていたのかな…。