ロンドン 徒然子連れ

イギリス ロンドン 駐在員の夫と私、2人の子どもと共に過ごした2年半の備忘録です。

帰国後の子どもの英語②

 さて本帰国後、我が家の子ども達の英語力はどうなっていったか。

 

 前提として。渡英時は、家庭では日本語のみで会話、学校の休み時間や放課後は日本人のお友達と遊ぶことがほとんど。よって会話としての日本語がなくなることはなかった。

 英語については、自分ができないためよくわからないが、学校の評価レポートでは、読み書きは年齢相応のレベルと書かれていた。

 

 

・上の子の場合(帰国時小学4年)

 帰国後、おそらく2ヵ月くらい経ってから上の子はJOES(英語保持教室)のテストを受けて通い始めた(記憶があいまい)。

 これは私のせいだが、帰国後の英語にあまり積極的な気持ちがなく、まずは日本の生活ペースをしっかりつけよう、などと呑気な考えだったのだ。結果としてはあまり良くなかったと思う。

 夏休み、あまりに暇なので、上の子にオンライン英会話をやらせてみた。初めは側で見守ることにしたのだが…。なんと、会話が明らかに衰えている!!というのが素人の私にもわかってしまった。私が気付いたのは、特に発語までのスピード感が以前のそれとは違っていたのだ。久しぶりで、ちょっと考えないと出てこない、という感じだった。

 

 2ヵ月思いきり日本の学校を楽しみ、誰とも英語を話さなかった上の子。子どもの脳の順応性たるや、ある意味すごい。

 

 その後は、週1回のJOES(保持教室)と、オンライン英会話(25分)を週1回、時々サボりつつ、小学校6年の夏休みくらいまで続けた。

 

 また、上の子は日英問わず読書は苦ではない子なので、英語の本も積極的に買って読ませていた。

 

 小学校6年の時点で、会話はやはり衰えてしまったが、相手の話していることは概ね理解でき、映画は字幕なしで観ることができる(が、字幕の方が楽だそう)。英語の本は、小学生向けの小説くらいは読める。書く方は、英検の一次試験では、勉強なしで半分くらいの点数の出来具合、と言った感じだった。

 

 

・下の子の場合

 小学校1年で帰国したので、勉強の出来不出来はよくわからないが、まだ小さいので特に期待もせず、本人が楽しいならと英会話教室に通わせた。

 英会話教室は帰国生コースなので、料金は高いがネイティブの講師とマンツーマンの40分レッスン。週1回だが楽しく通っていた様子。迎えに行くと、我が子の元気な英語が聞こえてきて、スタッフの方からも「いつも教室に入った途端に講師と元気にお喋りしています」と言われた。楽しく続けてくれたらそれでよし、だったので、ハッキリ言って読み書きは全然進捗なしだった。

 

 「日本にいると、当然のことながら会話力つまりスピーキングとリスニングは衰えていきますが、読み書き(リーディングとライティング)は伸ばしていくことが可能です」とは、上の子のJOESの説明会での言葉だが、我が家の下の子は、異なる方へ進んだようだ。

 

 英検は4級、次は3級、その後少し期間が空いたが、小学校2年で準2級を取得した。

 

 小学校中学年の時点で、読み書きについては、年齢より幼い子向けの英語の本を読み、year2くらいのレベルの英文を書くくらいで止まってしまっている。会話も所詮は子どものお喋りではあるが、こちらは残っているといえる。ディズニーの映画などは、英語で観るほうが楽だそう。字幕は読めない…。

 

 

 いろいろ振り返って、何が良かったか悪かったかはよくわからない。しかし、なんでもいいからとりあえず英語に触れることを続けるだけで、全く無くなるということはないのだな、ということだけはわかった。

 また、英語の何に重点を置くのかもポイントかもしれない。受験に向けての英語力なら、読み書きや文法、エッセイの書き方などを勉強しなければならない。一方でコミュニケーションに重点を置くなら、英会話教室やオンラインで十分だろう。

 残念ながら、日本での生活で、英語に触れる機会はお金を払わないと得られない…。

 

 ちなみに私も、帰国後は今度こそ!と、少しずつ英語の勉強を、、始めては三日坊主、、また始めては二日坊主、、、を繰り返している。面目無い。