さよならイギリス、ただいま日本
・お別れの日
最後の数週間は、子どものお友達とお互いの家でお泊まり会(スリープオーバー)をしたり、母は友人とランチ、また家族ぐるみのお付き合いのお宅とはお互いの家で食事会(という名の飲み会)。イギリス人の友人たちとは、パブに行ったり、子どもと公園に行ったり。
本当にあっという間に、お別れの日を迎えた。
驚いたことに、学校ではクラスメイトだけでなく、担任の先生、アシスタントの先生からもカードやギフトをいただいた。中には昨年度のアシスタントの先生まで!
よく頑張ったね!
寂しくなるわ。
元気でね!
中でも忘れられないのが、下の子の前年度のアシスタントの先生からの言葉。
「あなたの子はとってもビューティフル!ママ、あなたもね☆」
担任の先生よりお世話になったかもしれない、子どもも私も大好きな先生。もちろん容姿のことじゃないくらい、私にもわかったし、上の子に比べるとあまり目立たないタイプ(特に学習面)のこの子を、よく見ていて褒めてくれた(オマケに私まで!)ことが、何よりありがたかった。
いろいろもらって、良かったのかな?他の子とか、嫌じゃないかな?
なんて、日本人らしい心配をしていたら、イギリス人の友人が、「今日で最後なんだし、先生たちも周りの子もわかっているんだから、何も気にする必要ないわよ」と言ってくれた。
出発の朝は、仲良しのお友達とママに見送られて、ただただ感謝の気持ちを胸に、飛行機に乗り込んだ。
・日本に帰ったら
帰国したらしばらくのんびり、なんてことは夢のまた夢。自宅に着いたらすぐに簡単に掃除、洗濯をして、翌日は朝からフル回転。
普段の家事に加えて、急ぎでやること。
・スーツケースの荷解き
・電気の契約アンペア変更
・区役所への転入手続き
・携帯電話の手続き
・学校の準備
・そして下の子の歯医者へ。
実は下の子、帰国数日前に「歯が痛い」と言い出し、ロンドンで日系の歯医者に連れて行ったが、泣いて治療が受けられず、痛み止めを飲んでだましだましで帰国したのだった。そのため、帰国してすぐに渡英前からお世話になっていた歯科医院へ連絡して事情を話し、滑り込みでみてもらった。
学校について。
区役所で転入手続きをした後、翌日には学校に連絡し、手続きに行った。上の子が通っていた近所の小学校、幸いにも校長先生含め、何人かの先生が当時と変わらずいらっしゃって、手続きに行った時には「○○くん!おかえり!」と温かく迎えていただいた。
この日は、何かの書類を書いて、あとは給食費や教材費の引き落とし銀行の件や、授業に必要なものの説明を受け、いつから登校するかを決めた。我が家はなぜか子ども達は時差ボケと無縁なため、翌日から登校することとなった。
電気の契約アンペアについては、我が家は持ち家を賃貸などにせず、そのまま空き家にしていったため、渡英時に電気の契約アンペアを下げる手続きをしていた。なぜなら、両親が時々家を見に来てくれていたためだ。電気、水道を止めていかなかったので、帰国してすぐに生活を始められたのは良かった。
かくして、日本の生活が始まった。