子ども達のおかげで、私のお付き合いの幅も広がっていった。学校の日本人コミュニティは親切な方が多く、新しく入ってきた子どもとその親には誰かしら声をかけてくれる。数日経つと、「どうぞ遊びに来てください」なんて放課後に子ども同士遊ばせてくれたり。
母親同士で意気投合すると、子どもが学校に行っている間にランチに行ったり、あとはいろいろな場所へお出かけしたり。習い事に誘われて、一緒に始めたり。
時間だけはあるので、皆、今しかできないことを楽しんでいる感じだった。
友達とのお出かけで、特に思い出に残る場所をまとめてみよう。
①アンティークマーケット
実はアンティークにはさほど興味はないのだが、アンティーク好きな友達とスピタルフィールズやコヴェントガーデン、エンジェルのマーケットに行った。見ているうちに欲しくなり、小さいお皿やクリスタルのグラスを購入。
②カントリーリビングのクリスマスフェア
毎年行く人もいる、カントリーリビングのクリスマスフェア(とかいう名前)。大きな会場いっぱいに、クリスマスのオーナメントや食べ物などが勢揃い。しかも室内なので寒くない。
ヨーロッパのクリスマス!という感じでついつい散財。
③クリスマスシーズンのリバティとF&M
ロンドンの老舗百貨店リバティとF&M(フォートナム&メイソン)は、知らない人はいない日本人マダムの御用達の店。
いつ訪れてもステキだけど、クリスマスシーズンは一段と美しかった。F&Mはクリスマスハンパーを買うお友達も多かった。
④パブ
イギリスといえばパブ。お友達とお茶をしにcostaやカフェに行くよりパブでビールを飲む方が多かった私。イギリスは繁華街の道を歩けばパブがあるので、いろいろな所に行った。
⑤公園
上記①〜④は、日本人のお友達と行くことがほとんど。ではイギリス人の数少ない友人と何をしていたかというと、やはり④パブ!あとは休みの日に子ども達を連れて公園へ。
イギリスの公園は、マンションの隙間にぽつんとある日本のそれとは違い、広々として緑も豊か。ピクニックシートを広げて、持ち寄ったスナックや果物、飲み物を手に母達はお喋り。子どもたちは好きに走り回ったり、シャボン玉や水鉄砲で遊んだり。そのうちアイスクリームバンがやってくると、みんな大喜びで買いに走った。今となっては、イギリスの短い夏の、素敵な思い出だ。
他にも、スポーツをしたりミュージカルに行ったり、とにかくお友達のおかげで楽しい思い出がいっぱい!
帰国後に子どもから、「お母さんは英語もできないまま、楽しんで帰ってきただけ」と笑われたけれど、事実だから仕方ない。