ロンドン 徒然子連れ

イギリス ロンドン 駐在員の夫と私、2人の子どもと共に過ごした2年半の備忘録です。

時間が経ちすぎた…備忘録 良かった編

 もうあまりにも時間が経ちすぎてしまった…ので、現在我が家は長男が中学受験の真っ只中!機会があればいつか綴ろう。

というわけで、海外に暮して(渡英して)良かったことを挙げておこうと思う。

 

①とにかく何でも珍しい

 好奇心旺盛な田舎者の私にとって、日本の都会より外国の方が、それはそれは毎日驚きと発見(と失敗)の連続だった。

 スーパーで買い物をするのも、チューブ(地下鉄)に乗るのも、公園を散歩することですら、とにかく新鮮!楽しかった。庭にリスやキツネがいたり、道を歩けば日本では会ったこともない大きな犬がリードも着けずにお行儀よく散歩していたり。その土地ならではの景色、暮しを味わうことができるのは、旅行とはまたひと味違うのだ。

 

 

②イギリスは子どもに優しい

 イギリスだけでなく、旅行で訪れた欧米諸国どこでも感じたこと。これは共感いただける方が多いのではないだろうか。

 

 日本では残念ながら、バスや電車でお年寄りに席を譲る方は多くはないし、ましてや小学1年生なんて、座ってんじゃないわよ!くらいの扱いが当然だと感じているが(筆者の偏見です、すみません)、とにかく席を譲っていただけるのだった。

 レストランに入れば、キッズミールのメニューが塗り絵になっていて、店員さんはメニューと一緒にクレヨンを持ってきてくれる。少々騒がしくても、「子どもだからね」と笑顔。たまに静かに本を読んでいようものなら、「あなたの子どもたち、なんて良い子ちゃんなの!」と褒められる。どこでもこの調子なので、帰国した際は、周囲の厳しい視線が気になって気になって、、しばらく気が気じゃなかったことも付け加えておこう。

 

 

③英語が上手く…なる?

 子どもたちは現地校に通ったので、わずか2年半弱でもそれなりに英語はマスターした。長男はいろいろ苦労があり、でも本人の頑張りで「3ヶ月くらいで学校の先生の指示がわかる」と言い始め、半年後には「もう大丈夫」と言っていた。授業もこの頃には、新しくきた日本人のお友達を助けるくらにいなっていたようだ。

 小1の冬に渡英し、小4になるタイミングで帰国。その後、英語を忘れないように英検2級、準1級を取得している。

 長女は、幼かったので結果として家族で一番イギリス人に寄った!笑 もちろん子ども言葉の英語なのだろうが、学校ではお友達とペチャクチャ、先生にピーチクパーチク、自然な英語を話していたように思うし、お友達の垣根も人種の垣根もなく遊んでいるようだった。

 

 最後に私。英語が上手くなったかというと、はっきり言って、全然!でも、旅の恥はかき捨て(旅ではないが)、必死に生活していたら、必要最低限の英会話は身についたように思うし、なんといってもできない自分が平気になった。おかしな表現だが、理由はある。以前は話せないことに加えて「間違っていたらどうしよう」とか「相手に伝わるだろうか」という気持ちが強かったが、これは余計な心配だった。人種のるつぼロンドンでは、むしろ典型的なイギリス人とお会いする機会は少ないので、お店の人も学校で会うママも、大概はネイティブではない。だから、よく聞いてみると、彼らの英語だって文法はめちゃくちゃ、発音だって伝われば良いくらいなのだ。それに気がついたら、もうこっちのもの。私も言いたいことは、時には単語の投げつけ作戦で乗り切っていた。お互いに伝わり合ったときの「ああ、ようやくわかったわ!」の笑顔も、日本じゃなかなかできない。

 

続く